「かそけきもの／絵を描くこと」　園田源二郎

草は、花は、木は、虫は

時計を持たずに生きている。

（―どうして時節を知る？

（―

この地に暮らす、いきものどうしの対話。

風が、火が、水が、石が、光が

肉体とたましいに語りかけてくる。

（―

（―何を語りかけているだろう？

はるか時空を超えた対話。

そのかすかなひとかけらを、ひとことを、

映しだそうと絵を描く。

描いてみたら、

絵の中で蛙がいっぴき笑っていた。

かそけき/幽けき

→かすかな・ほのかな

園田源二郎　GenjiroSonoda

滋賀生れ/絵描き・俳人

ことばと絵のあいだを

ゆきつ戻りつしながら制作活動を行っている。

絵は、主にクレヨンで描く。

近年はことばと絵を合わせた、

空間インスタレーション作品も手がけている。

2023　アーテイストインレジデンス/あさひAIR （長野）

2022　ロッコーミーツアート芸術散歩２０２２ハトマーク賞/六甲山  (兵庫）

2021　Brillia art awardグランプリ/東京建物㈱Brillia rounge  (東京)

2016　個展 「　冬の賜物　」/六花亭製菓㈱  (北海道）

2015　個展 「　命脈　」　　/FUMA CONTEMPORARY(東京）

2010　芝不器男俳句新人賞　特別賞　ほか