写真家、成田直子の個展を開催します。

イタリア語では静物画を「ナトゥーラ・モルタ」＝「死んだ自然」と呼び、また「カメラ」は「部屋」、特に寝室を指します。
今回は、広告チラシを用いたコラージュの写真と、寝室で撮影したセルフポートレート、２つのシリーズが展示されています。
一見したところ全く異なるように見える両者ですが、小さな部屋の中で作られていること、モチーフとしての容器と、”私”の容れものである身体、それらの外観に意識を向けていることに共通点があります。

モランディは生涯にわたり、同じモチーフの配置を変えながら何度も描き続けました。
写真の中の「切り抜かれたチラシ」と「自らの身体」もまた、撮影によって相似を生み続けるのです。

​成田直子  Narita Naoko

​1975 大阪生まれ、大阪を拠点に活動。
喪失や記憶をテーマとした写真作品の制作を行うとともに、近年は絵画と広告チラシを用いたコラージュ写真にも取り組んでいる。
また2019年からは成田貴亨と「チームびゅ」を結成し、二人ユニットとしての制作活動を行っている。​

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展示
2022 「現代アート公募展assembly」ジョブ・スペース・ラボ、神戸
2021 「MIKANOHARA ALBUM」（チームびゅ）木津川アート2021、京都
2021 「PRIVATE EYES : 4 Contemporary Japanese Photographers」第9回大理国際写真祭、平遥国際写真祭2021、中国
2019 「みやこうつし-EYEcon-」学園前アートフェスタ2019、奈良
2019 「みやこうつし-EYEcon-」KG+2019、京都
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受賞歴
2022 「現代アート公募展assembly」ジョブ・スペース・ラボ大賞受賞
2017 「DOJIMA RIVER AWARDS 2017 -NUDE-」入選