秋田県在住のアーティスト藤田淑子の個展を開催します。

カーテンガールを知っているか。顔面にドレープカーテンがかかり、表情の見えない少女たち。彼女らは何でも知っている。そして何も知らない。無防備でありながら、他人になかなか心を開かない。見る者の想像を掻き立て、その鏡となる存在、それがカーテンガール。
「ほんとう」の在処はいつも曖昧だ。知りたいという欲求と、知りたくないという気持ちとがせめぎ合う私たちの心の中をカーテンガールは駆け抜ける。
カーテンは重たく影を落とすこともあるが、軽やかに風に靡くこともある。気まぐれに開いたり閉じたりを繰り返す。見えないもどかしさを越えた先には何があるのか。それを追求し、現実（いま）を生きて制作を続けることが私の使命であると思う。

藤田淑子 Yoshiko Fujita

秋田県出身、在住。
東北芸術工科大学デザイン工学部グラフィックデザイン学科卒業。
2014年から2020年まで東京都で活動、その後制作場所を秋田県に移している。
アクリル画を制作する中で生まれた、顔面にドレープカーテンのかかった少女「カーテンガール」のシリーズを描き続けている。
主な展覧会に「Whisper -カーテンの囁き-（個展）」（ガレリアプント神戸／兵庫県神戸市）、「あまがさきアート・ストロール2022」（阪神尼崎駅周辺／兵庫県尼崎市）、「六甲ミーツ・アート芸術散歩2021」（六甲山／兵庫県神戸市）、「第23回岡本太郎現代芸術賞展」（川崎市岡本太郎美術館／神奈川県川崎市）、「LUMINE meets Art Award EXHIBITION 2018-2019」（ルミネ新宿／東京都新宿区）などがある。

タイトル：Girls 制作年：2023年 サイズ：H16cm×W24cm 素材：紙、ボールペン、アルコールマーカー

タイトル：Red Ribbon 制作年：2023年 サイズ：H16cm×W24cm 素材：紙、ボールペン、アルコールマーカー、シャープペンシル