EXHIBITION
GALLERY 04街区
卯月梨沙 個展「コノ日」
東京在住の写真家、卯月梨沙による展覧会を開催します。
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ひとはひとりに一つずつ小さな匣(はこ)を抱え、大きな箱庭の中で生かされている。
消せないあの日々の断片が詰められたそれは、呪いであり祝福となり、果てまで伴う戦友になり得るかもしれない。
されどあたたかな影に溺れてはならない。
牙も、羽も、爪も、雫も、あなたをみつめる鏡でしかないのだから。
絶えない熾火(おきび)が目蓋の裏を灼いても、眼差しは消えない。
『コノ日』
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Each one of us carries a small chest, allowed to live within a large miniature garden. The chest filled with fragments of unforgettable days is a curse or celebration that could be your ally accompanying you through to the end.
And yet, you must not drown in a lukewarm shadow as any fangs, feathers, claws, or dew drops are just a mirror staring back at you.
Even if glowing embers constantly scorch the back of your eyelids, your gaze never falters.
“Days Kept in Chest”
✳︎熾火(おきび)とは、着火した薪や炭が炎を上げず、芯の部分が真っ赤に燃えている状態を指す。炎が上がっていなくても非常に高温で、炎を上げて燃えている状態よりも火力が安定している意。
卯月 梨沙(うづき りさ)
1988年生まれ 写真家
2018年 – 2023年 写真表現中村教室に在籍 小宮山桂氏に師事
日々の中で出逢った違和感や心象風景に重なった景色と、自身の原体験や皮膚感覚を元に抽出した創造を混ぜ合わせて構成することで、現実と非現実、その間(あわい)を表現している。
個展
2024:『幽明』/スタジオ35分
2023:『不透明なけもの』/ ギャラリー・ニエプス
2022:『幽明』/ ニコンサロン新宿
グループ展
2024.01:『2023年度ヤング・ポートフォリオ サテライト展』/ Place M
2023.10:『2023年度ヤング・ポートフォリオ展』/ 清里フォトアートミュージアム
2023.09:『第29回 酒田市土門拳文化賞』受賞展 / 土門拳記念館
2023.01:『2022年度ヤング・ポートフォリオ サテライト展』/ Place M
2022.12:『アパートメント眞世界/壱號室』/ ギャラリー・ニエプス
2022.10:『2022年度ヤング・ポートフォリオ展』/ 清里フォトアートミュージアム
受賞歴
2023: 第29回 酒田市土門拳文化賞 奨励賞受賞
コレクション
清里フォトアートミュージアム
- 開催期間
- 2024年11月1日(金)〜 11月18日(月)※最終日は17:00まで
- 開催地
- GALLERY 04街区
- アーティスト
- 卯月梨沙